わたしにあんじをかけた、はじめまして

目覚めたところ / 白過ぎた風景 / 挨拶を大切にする紳士 / お辞儀のお作法から / ほんとのほんとにはじまり / あなたの瞳にわたしはどう写るのでしょう / 「はじめまし、・・・て?」 / 不意に歪められた表情 / 初対面ではないくらい懐かしくて / 面影を知っているようで不思議に / 変えてしまった空気 / やり取りが煩わしいと思うのはなんで / 出会いが運命を狂わした / あたまによぎるちいさな痛み / あなたにあなたのなにがわかるの / わたしの過去に通じるきみ / 殿方は酷くつらそうな顔をしておられて / 初対面の曖昧さ / 嘘ではりつめられたあなたの笑顔 / やさしさを嘘で飾らないで下さいせめてもの敬礼 / 疲れを癒して欲しかった(だれに?) / 固くならないで欲しいな / ぼくには素直なこころをうつして / あなたとあたしはだれ / 蝕みだすなにか、 / 止まらない連鎖の果てに / きみのその笑顔が愛しい。/ 解りかねないことも溶かして / 恋人ではない赤の他人
終止符を打ってと頼んだのは君なんだ
わたしにわからないこと / 笑いかけるなんて卑怯です / You know? But I do not know. / それ以上の介入は僕がゆるさない / 拒絶した世界はとてもきれいすぎて / 透き通る瞳はなにをうつすの? / 凍りつく表情すら美麗で / 愛を、改めて認識した / 言葉で囁けたら / 踏み込んではいけない領域 / こころのそこで高鳴るおと / つられて微笑
さよならをしても こうしてまた出会った
初らしいきみはあまりにも知らなすぎて / ダメだ、ともう何回心に刻んだだろう / 変わらない世界がある限り離れられない運命であって / 知ろうとした瞬間 / 正義とはいかにも / たちが悪すぎた / さまよって、さまよって。 / リフレインするのはあなたの"愛してる" / 振る舞いすら偽りで / 姫君は生まれ変わっても姫君 / 中途半端に途切れた会話 / 「はじめまして、ですよね」 / きみはなにもしらない / 手を差し出す儀式 / かすかにゆれた藍の瞳 / 「はじめまして、ですよね・・・」 / 疑問詞は二人をリンクするには充分で / あつらいのゆめものがたりはきみかわたしか / 悩みを教えてあげれない / 愛を信じてそっと胸に掲げ / 偽りの笑顔しか返せない僕をどうか恨んで / 優雅な仕草も全部 / 末路が見えても / 気持ち、揺らいで、
囁けない愛の言葉
やっぱり、と結論はいつも同じで / きみの愛が愛しいよ、 / だから僕は反対だったんだ / 落としたため息に消える1枚の記憶 / 長い旅路からの帰還はいつ頃だろうね / 帰ってきたらとびきりの抱擁と、キスを。



いつでもきみの帰りを待っているから、早く戻っておいで






相思相愛の二人。姫君には思い出せない重い過去がありました。姫君はそれを乗り越えないとだめなんだ、と、世界が変わってしまうと言いました。殿方は反対しましたが姫君の本当の幸せを祈って記憶のたびに出ることを許可します。果てのない記憶の旅路。姫君は本来の心を沈めて、つまり記憶をなくした姫君として生活することになります。しかし殿方は旅路から帰還したら記憶は戻ると信じ続けます。たとえ、それが事実であっても長い長い旅路を終えないと戻りません。そして殿方の、記憶をなくした姫君と暮らす日々が始まります。

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